マグロの流通
今日はマグロの流通、生と冷凍のそれぞれの特徴をご紹介
まずは、生と冷凍の流通における最大の特徴は、冷凍マグロと生鮮マグロの流通経路の違いで、冷凍マグロが市場外流通主体となっているのに対し、生鮮マグロは主に市場経由で流通しています。
なお、冷凍マグロの流通においては介在するマグロ買付業者の役割が大きく、生鮮マグロの場合は消費地市場の役割が大きいということも特徴の一つ。
また、流通量の約8割近くを冷凍ものが占めるというマグロの流通においては、相対的にマグロ買付業者が重要な地位を占め、また、これら業者とマグロ船主との間で行われる「一船買い取引」も冷凍マグロ流通における大きな特徴です。
産地価格においては、生鮮マグロを唯一の例外として水揚量とは無関係に価格形成が行われ、また、産地価格が輸入価格に押される形でその価格優位性を失いつつあります・・・
なお、消費地価格においては魚種によって違いはあるものの、需給を反映した価格形成が行われており、従来高価格域にあったマグロほど価格低下が著しい等の特徴も見られます・・・
今後、さらに拡大の続く市場外流通、また、養殖マグロの生産も高級マグロの需給関係に変化を及ぼして行くことでしょう
なお、本日の築地の生と冷凍のセリ場の模様はこんな感じです