地中海、伊根産蓄養本マグロとは・・・( ̄ー ̄?)
本日は、地中海、伊根産蓄養本マグロについてのお話・・・
まずはじめに・・・現在、日本農林規格(JAS法)において、給餌した
マグロは全て「養殖」表記するように義務付けられています・・・
なお、若魚・成魚を生簀に移して給餌し脂をのせたものが蓄養で
養殖とは稚魚、あるいは卵からふ化させて給餌したものを指し、一言で
分かりやすく言うと、より天然に近いものが蓄養マグロとなります
そんなこんなで、地中海のマグロと言えばスペインを始めイタリア、マルタ
トルコなど短期蓄養された本マグロが築地にも日々並びます・・・
しかしこの地中海産本マグロ・・・この地域では日本のようなマグロの食文化
がなく、以前は獲れても刺身での需要はなく、主に缶詰用に加工され、
安く消費されていました・・・
そこでおそらく、賢い日本人が目を付け、その資源を有効利用するために
脂を乗せ、価値を付けてから日本に売ることを考えたのでしょう
しかしながら、何故、日本ではこの蓄養が行われてこなかったのか・・・
その理由は、日本の場合、そのまま水揚げしてもマグロを食べる文化があり
ある程度の魚価が得られることと、漁業者と養殖業者が別資本となっていた
などの理由から長い間日本では蓄養事業が行われてきませんでした
なお、日本においても夏場の時期、鳥取県境港で水揚げされるまき網などが
有名ですが、この時期は身が痩せていて脂のりも悪く安値相場です
そこで、約4年ほど前から日本でも本格的に蓄養事業が始まり、京都府伊根湾
近海で本マグロの短期蓄養事業が行われ、現在では伊根マグロのブランド名で
市場外、及び、築地のセリ場にも並ぶようになりました
この伊根マグロは、夏場に日本海でまき網船で漁獲されたマグロを、曳航いけす
に活けこみ運搬し、若狭湾の一角の生簀で蓄養します
この地域は漁獲された本マグロの海域から比較的近い上、地勢的に季節風の
影響を受けにくく、さらに冬場には表層水温が12~13℃まで下がることから脂身
が蓄えられ身の色が良くなります
なお、現在、養殖が行われている地域では、国内の約半数の水揚げ量がある
鹿児島県は奄美大島、次いで甑島、その他、長崎県は対馬や四国沖、日本海
側では島根県は隠岐、和歌山県は串本などです
以上のようなことから今後益々養殖マグロの市場が膨らんでいくことでしょう
追伸・・・
地元の先輩でもある宇梶さんが以前、近大の熊井教授役をした時の動画
発見しました
http://www.youtube.com/watch?v=kIBW4NW_KCM&feature=related
去年の夏以降、御無沙汰ですが近いうちまた一杯やりましょう
そう言えば・・・熊井教授とは3年前出たTV朝日の番組「ジキルとハイド」以来
会ってないな~元気にしてるかな
ちなみに左から三番目が熊井教授・・・徳光さんじゃないですよ